【実践編】 介助作業のための体の効果的な使い方… その1

【実践編】 介助作業のための体の効果的な使い方… その1

【実践編】 介助作業のための体の効果的な使い方… その1
監修・TEXT=国方 晴彦 氏/撮影協力=後藤 優一 氏(ランニングコーディネーター)

日頃の介助作業の中では、座り込んだ方を立ち上がらせたり、イスに静かに座らせたりと、体をしっかりと動かす場面が多いです。

そんな介助動作の中で、体の一部分だけに負担をかけてしまって結果的に腰痛を引き起こしたり、身体を痛めてしまう方も多いようです。疲労した体では、安全な仕事もすすめづらいですし、精神的にも負担が増えてしまいます。
 
今回から全6回にわたり、さまざまな介助作業のシチュエーションごとに対して、作業が楽に行えるような体の使い方と、そのために日頃から強化しておくべき体の部位のエクササイズをご紹介していきます。
 
これまでにご紹介させていただいたストレッチ&エクササイズと組み合わせて行っていただければ、さらに効果的です。

重い荷物の持ち上げ方

まずは、ダンボール箱などの重い荷物を持ち上げることを例に、効果的な体の使い方をご紹介します。

  1. 箱に手を置いて、自分から見て前側に押してつま先を箱の下に入れてすき間を作ります。
  2. 箱の下に手を入れて足を肩幅以上に広めに開いて、足裏を真上に浮かせるイメージで腰を落とします(腰を錘にしたテコのイメージです)。
  3. 体全体の重心が下がると、荷物は上がっています。

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トゥレイズ+ワイドスタンス・スクワット

重い荷物を持ち上げるうえで、とても役に立つエクササイズを紹介します。まず最初に、すねの筋肉を刺激しておいてから、足腰全体を使っていきます。

【トゥレイズ】

  1. かかとを中心に、床をタップするようにつま先をリズミカルに上げ下ろしさせます。(片側ずつ左右30回×2セット)
  2. 1セット目と2セット目の合間に、足指を丸めてすねの筋肉をストレッチさせます。

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【ワイドスタンス・スクワット】

  1. イスに腰かけて足を肩幅以上に広く開いて、つま先と膝を同じように斜め45度に向け、両手を交差して肩に置きます。
  2. 背筋を伸ばしたまま膝が伸びきる直前まで立ち上がります。
  3. お尻でイスにタッチするまで膝を曲げていきます。
  4. ②のポジションまで立ち上がります。

動作全体を通して反動をつけないように、②〜④を10回×2セット程度行います。

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