【実践編】 介助作業のための体の効果的な使い方… その2

【実践編】 介助作業のための体の効果的な使い方… その2

【実践編】 介助作業のための体の効果的な使い方… その2
監修・TEXT=國方 晴彦 氏/撮影協力=後藤 優一 氏(ランニングコーディネーター)

介助の場面で体を痛める、とくに腰を痛めたりするのは、体の一部分にだけ負担がかかるような体の使い方をしているときが多いようです。

今回から全5回にわたり、さまざまな介助の場面を想定して具体的な例を挙げながら、
 
①介助される人がラク
②介助する人もラク
 
をテーマに、介助作業をより簡単かつ安全におこなえるような効果的な体の使い方とそれを円滑にすすめるために必要なエクササイズをご紹介していきます。
 
とくに今回ご紹介するエクササイズの「ドローイン」は、今後ご紹介していくエクササイズの基本となるものなので、ぜひマスターしてみてください。

体全体を上手に使ってイスから立たせる

介助する側だけのタイミングですぐに立ち上がらせようとすると、介助される側は立ち上がるタイミングが分からずに戸惑います。そのぶん、介助する側も腕や腰に余計な力を使い、負担がかかって体を痛めてしまう可能性があります。
 
お互いに呼吸を合わせて、反動をつけ、一連の動作の中で一緒に立ち上がることによって、効率よくイスから立ち上がる&立ち上げることができます。
 
起き上がりこぼしの要領で、体重移動をうまく使って相手をイスから立たせます。

  1. 相手の後ろに立ち、脇から両手を入れて体を前後にゆすります。
  2. お互いに呼吸を合わせて、「いち、にの、さん」で反動をつけてイスから起き上がらせます。

chair

ドローイン

ドローイン】

  1. 床にあお向けに寝て、両膝を立てます。
  2. 腰の下のすき間に両手を差し入れます。
  3. 鼻から息を吸って、お腹をふくらませます。
  4. 口から息を吐いて、腰の下のすき間をうめるようにお腹をへこませます。
  5. ③+④を5回繰り返して慣れてきたら、腰のすき間をうめたまま、浅く息を吸って~深く息を吐きます。
  6. ⑤を10回繰り返します。

drawin