介護ストレスの傾向と対策…その3 【ストレス性の肩凝りとその予防】

介護ストレスの傾向と対策…その3 【ストレス性の肩凝りとその予防】

介護ストレスの傾向と対策…その3 【ストレス性の肩凝りとその予防】
監修・TEXT=樋渡 旭 氏

前回は、運動を習慣化することはストレスに強くなり、不眠にも効果的ということをお伝えしました。
今回は、ストレス性の肩凝りについてです。

自覚的な肩凝りがある方は、肩から首にかけての筋肉の血流に問題があることが多いです。
血流をコントロールしているのは、自律神経の働きです。特に、筋肉への血流は交感神経の働きによります。ストレスを受けることで、交感神経が過度に緊張し、筋肉が緊張することによって常に肩に力が入ってしまい力が抜けなくなって肩が凝ってしまうという悪循環を引き起こします。
 
ストレスには肉体的なストレスもありますが、心因性のストレスもあります。どちらかというと肩凝りは心因性のストレスの方が多いでしょう。
その背景には中国医学の考え方があります。
 

中国医学と肩凝り

中国医学では肩に何か問題がある時には、責任感、人生の重荷を背負う、自由への欲求、心臓の保護、などの感情が関わるとされています。
 
肩はもともと可動域が広く、他の関節と比べても大きく動かすことができます。それが、職場で大きな仕事を任されることでプレッシャーを受けたり、介護をすることで自分の自由が制限されていると感じてしまうと、自分を守ろうという潜在意識が強く働き、実際に肩が内側に巻いてきて可動域が狭くなってしまいます。肩が内側に巻くことによって心臓を守ろうとしているのです。
 
肩が内側に巻いてくると、首や肩、肩甲骨周辺の筋肉が引っ張られてしまい、常に緊張状態となり、肩凝りの完成です。
ストレスを解消するということが一番の解決法ですが、簡単な肩凝りの解消法をご紹介いたします。
 

30秒でできる肩叩きで肩凝り解消

よく小さい頃に両親や祖母の肩叩きをしたのを覚えています。肩叩きというと一般的には肩の筋肉を叩くと思いますが、ここでは、“骨を叩く”肩叩きの方法をご紹介します。骨を刺激することで周りの筋肉を緩めることができ、すごく肩が楽になりますので、ぜひ試してみてください。
 
①首の付け根の骨を5回叩きます。(首を前に倒した時に一番出っ張っている骨です)
②肩甲骨の内側(背骨側)を上から下に叩きます。一番下まで叩いたら外側に少し上がります。5往復
③肩甲骨の上側のラインを内側から外側に叩きます。5往復
④肩の両端、角にあたる骨を5回叩きます。
 
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以上で終了です。前後に肩を動かしてみると肩が動きやすくなったことを感じられると思います。
叩く強さは、トントンと本当に軽い力で十分効果的です。
ぜひ試してみてください。