介護ストレスの傾向と対策…その4 【呼吸とストレス】

介護ストレスの傾向と対策…その4 【呼吸とストレス】

介護ストレスの傾向と対策…その4 【呼吸とストレス】
監修・TEXT=樋渡 旭 氏

介護ストレスの傾向と対策ということで、主にストレスからくる身体の症状や簡単な対処法などをお伝えしてきました。最終回となる今回は、呼吸との関わりについてです。

深い呼吸をしていますか?

意識しなくても、起きてる、寝ているに関わらず必ずしている呼吸ですが、深い呼吸をしているかというとそうでもありません。介護ストレスに関わらず、身体にストレスが過剰にかかっている時というのは、必ずといっていいほど呼吸が浅くなります。
 
呼吸をして体内に酸素が取り入れられるとき、全身の骨も動いています。
一番分かりやすいのが肋骨です。肋骨の辺りを触りながら呼吸をしてみると、大きく動くのが分かると思います。
通常、息を吸うことで、全身は膨らむように骨が動きます。
そして、息を吐くことで全身は閉じるように骨が動きます。
これが、正常なリズムです。
 
ストレスがかかっていると、呼吸が浅くなり、骨の動きも小さくなります。すると、横隔膜の動きも制限されてしまいます。息を吸うとき、横隔膜はその位置が下がり、空気が入るスペースを作ります。そこに入った空気が肝臓や胃などを上から圧迫することによりマッサージのような効果が生まれ、内臓を刺激し、その働きを活発化させます。
 
ストレスが過剰なときは、呼吸が浅くなることでその横隔膜の動きが小さくなってしまい、結果、内臓の働きを弱め、身体の調子を崩してしまうことにもつながります。

意識して深い呼吸をしましょう!

呼吸は意識しなくても、勝手にしていますが、逆に意識することでゆっくり大きくすることも可能です。
ゆっくり大きく呼吸することで、横隔膜を大きく動かすことができます。
呼吸をうまくコントロールすることで、身体の機能を高め、ストレスから身体を守りましょう。
 
★ポイント
仰向けに寝た状態から、まずは胸を大きく膨らませるつもりで息を吸います。胸が膨らんできたら、そのままお腹も膨らませるように大きく息を吸い続けます。
 
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そのあと、お腹から全て吐き出すつもりで息をゆっくり吐いていきます。なるべくゆっくりがポイントです。
まずは10回から始めましょう。
 
もし、仰向けで深く呼吸をするのが難しければ、立って行いましょう。
吸う時には、腕を後ろに引いて胸を開きながら吸います。
吐く時は、手を前に持ってきて背中を丸めるようにして吐きます。
 
身体を大きく動かしながらやることで、より大きく深い呼吸がしやすくなります。
一日に一回は深い呼吸をするように心がけていきましょう!