スタッフを大切に思う気持ちが人を育て、優れたサービスを生み出す

スタッフを大切に思う気持ちが人を育て、優れたサービスを生み出す

白木 裕子 さん | 株式会社フジケア

フジケアは、北九州市でケアプランの作成から訪問看護・訪問介護、デイサービス、グループホームおよび有料老人ホームの運営、福祉人材の育成までを幅広く行っている。設立から丸4年で、これだけのサービスを展開できたパワーの源泉はどこにあるのか。同社を牽引する代表取締役副社長の白木裕子氏に話を聞いた。

スタッフを大切に思う気持ちが人を育て、優れたサービスを生み出す
株式会社フジケア
2006年1月設立。北九州市において、デイサービスセンター、グループホーム、有料老人ホームを運営し、訪問看護および訪問介護も実施するなど幅広く事業を展開している。研修センターも持ち、次世代を担う人材の育成にも積極的に取り組んでいる。

フジケアの設立は2006年1月。従業員は約70名で定着率が高く、若いスタッフがイキイキと働いている。特に認知症のケアでは定評があり、他の施設で断られた方を数多く引き受け、そういった人たちが、ここでは穏やかな日々を過ごしているという。わずか4年で白木氏は、これだけの企業をどうやって作り上げたのだろうか。

3年目にして完全黒字を達成

int002_fujicare_kiji2フジケアは、白木氏と北九州市に本社を置く鉄鋼関連企業フジコーの代表取締役社長 山本厚生氏の出会いから始まる。当時山本氏は、もっと地域に貢献できないだろうかと考えていた。一方、総合病院の看護師から地域医療や介護福祉士の講師などを経て、当時大手介護サービス会社に籍を置いていた白木氏は、自身の仕事内容が徐々に管理業務にシフトし現場から離れていくことに物足りなさを感じていた。
 
ある時人を介して出会った2人は、わずか15分ほどで意気投合したという。そして、白木氏はフジケアの副社長に抜擢され、経営のほぼすべてを任されることとなる。白木氏は、無理だという周囲の声を振り払い、フジコーが所有していた独身寮を改装してグループホームやデイサービスの施設を作り、訪問看護・訪問介護、デイサービス、グループホーム、研修センターを一気に立ち上げた。
 
「山本社長をはじめ、フジコーから何人か役員になっていただいてていますが、全員ボランティアです。お金は出すけど比較的口は出さないという非常に恵まれた環境であることは確かですね」と白木氏は語る。
 
しかし、それだけの実績をあげているのも事実。既に3年目から完全黒字に転じ、創業時の負債も5年かからずに返済できそうだという。「事業は継続してこそです。収益をきちんと上げていかないと継続はできません。継続できなければ、従業員にも利用者にも多大な迷惑をかけてしまいます。そのために、最も大切にしているのが、働いてくれている現場のスタッフです」と語る白木氏のスタッフの育成術とはどのようなものなのか。

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